動画編集において、
BGMは視聴者の感情を引き出し、
プロジェクト全体の雰囲気を
高める重要な要素です。
Adobe Premiere Proを
使用してBGMを追加する際に
注意すべきポイントを5選紹介します。
出典元:株式会社WAOCON
目次
1. 著作権フリーの音楽を使用
著作権とはいったい何なのでしょうか?
著作権フリーの音楽とは、
著作権者から許可が与えられ、
一定の条件下で自由に使用できる音楽です。
動画編集やプレゼンテーション、
ゲーム開発などでBGMや効果音として
利用されることが多いです。
著作権フリーの音楽を使用することで、
著作権侵害による法的な問題を
避けることができます。
ただし、著作権フリーの音楽でも、
以下のような条件が設けられている
ことがあります。
- クレジット表記: 使用した音楽の
作者や楽曲名を動画内やクレジットに
表記する必要がある場合があります。 - 商用利用: 個人的な用途だけでなく、
商用での利用が許可されているかどうか
確認しましょう。特に、収益化を目的とした動画に
使用する場合は注意が必要です。 - 改変禁止: 一部の音楽では、
オリジナルの楽曲を改変することが
禁止されていることがあります。その場合は、そのままの形で使用する
必要があります。
おすすめの著作権フリー音楽サイト
いくつかの著作権フリー音楽サイトを
紹介します。それぞれのサイトで
提供されている音楽の利用条件に
注意してください。
- YouTube Audio Library:
YouTubeが提供する著作権フリー音楽の
ライブラリです。商用利用も可能で、クレジット表記が
必要な楽曲とそうでない楽曲があります。 - Bensound:
様々なジャンルの著作権フリー音楽を
提供しています。個人・商用利用が可能ですが、
クレジット表記が求められることがあります。 - Free Music Archive:
数多くのアーティストが提供する
著作権フリー音楽が利用できます。
利用条件は楽曲ごとに異なるため、
確認してから使用しましょう。
これらのサイトを活用して、
動画編集やプロジェクトに適した
著作権フリー音楽を見つけましょう。
よく聞く音楽がたくさんありますね♪
2.音量の調整
音量の調整はどうして必要なの?
動画編集において、音量の調整は
視聴者に快適な音響体験を
提供するために重要な要素です。
適切な音量バランスを維持することで、
音声、BGM、効果音などの各要素が
明瞭に聞こえ、視聴者の注意を
引くことができます。
Adobe Premiere Proを使用した
音量の調整方法について以下に説明します。
クリップごとの音量調整
- 音量の調整: タイムライン上の
オーディオクリップを選択します。選択したクリップの
「Effect Controls」パネルが開くので、
「Volume」セクションを展開します。「Level」スライダーをドラッグするか、
数値を直接入力することで
音量を調整できます。音量はデシベル(dB)単位で表示されます。 - キーフレームを使った音量の変化:
キーフレームを使用して、クリップ内で
音量を徐々に変化させることができます。これにより、フェードインや
フェードアウト効果を手動で作成できます。「Effect Controls」パネルの「Volume」
セクションで、音量変化の開始点と終了点に
キーフレームを追加します。キーフレーム間の音量を調整することで、
徐々に音量が変化する効果を作成できます。
トラック全体の音量調整
- 「Audio Track Mixer」の利用:
トラック全体の音量を調整する場合は、
「Audio Track Mixer」パネルを使用します。このパネルを開くには、「Window」
メニューから「Audio Track Mixer」を
選択します。 - トラックごとの音量調整:
「Audio Track Mixer」パネル内にある
各トラックのスライダーを操作することで、
トラック全体の音量を調整できます。スライダーを上下にドラッグすることで
音量が変更され、数値は
デシベル(dB)単位で表示されます。
音量の調整のポイント
- ピーク音量に注意: 音量が大きすぎると、
音声が歪んでしまうことがあります。歪みを避けるために、「Audio Track Mixer」
パネルや「Effect Controls」パネルの音量メーターを確認し、
ピーク音量が0dB以下であることを
確認してください。
- バランスの維持: 音声、BGM、
効果音などの音量バランスを適切に
維持することが重要です。通常、音声(ナレーションやダイアログ)が
最も重要な要素であり、BGMや効果音は補助的な役割を果たします。したがって、音声がはっきりと
聞こえるように、BGMや効果音の音量を
適切に調整してください。 - 環境による音量の変化:
編集環境や視聴環境によっては、
音量が異なって聞こえることがあります。編集作業を行う際には、
ヘッドフォンやスピーカーで音量を確認し、視聴環境での
音量も考慮に入れて調整してください。 - 音圧の統一: 動画全体で音圧(音の大きさ)を
統一することで、視聴者に
快適な音響体験を提供できます。Adobe Premiere Proでは、
「Loudness Radar」や「Essential Sound」
パネルを使用して、オーディオの音圧を測定し、統一することができます。 - オーディオエフェクトの使用:
音量を調整する際には、
オーディオエフェクトも役立ちます。例えば、「Dynamics」エフェクトを
使用して、音量のピークを制御したり、コンプレッションや
リミティングを適用することができます。
これらの音量調整方法を
Adobe Premiere Proで
実践することで、視聴者に快適な
音響体験を提供する動画を作成できるでしょう。
音量調整は編集作業の基本であり、
繰り返し練習してマスターすることが重要です。
音量はすごく大事な要素です!
音割れしたりとか効果音が大きすぎるとか
せっかく良い動画を作っても
見られなければ意味がありません。
十分意識して音の調整をしていきましょう!
出典元:Shutterstock
3. BGMのタイミングを調整
どうして調整が必要なのか?
BGMのタイミングを調整することで、
視聴者に与える印象を大きく
変えることができます。
適切なタイミングでBGMを
挿入・終了させることで、
シーンの雰囲気を強調し、視
聴者を引き込むことができます。
以下に、BGMのタイミングを
調整する際のポイントを
いくつか紹介します。
1. シーンの変化に合わせる
動画内でシーンが変わるタイミングや、
話題が切り替わる箇所でBGMを
変更することで、視聴者に自然な
遷移を感じさせることができます。
新しいシーンの始まりにBGMを
開始させることで、視聴者に
そのシーンの雰囲気を伝えることができます。
2. 映像のリズムに合わせる
BGMは、映像のリズムや編集のペースに
合わせることで、より一体感のある
印象を与えます。
例えば、カットのタイミングや
アクションシーンのリズムに合わせて
BGMのビートを調整すると、
視聴者に違和感なく伝わります。
3. エモーションを強調する
特定の感情を引き出したい場合、
BGMのタイミングを調整して、
その感情が最も強く伝わる
瞬間に合わせましょう。
例えば、サスペンスシーンでは
緊張感を高める音楽を、
感動的なシーンでは柔らかい音楽を
適切なタイミングで挿入することで、
視聴者の感情に訴えかけることができます。
4. 動画の冒頭と終わり
BGMは、動画の冒頭で
視聴者の注意を引き、
動画の終わりで締めくくる
役割も果たします。
冒頭では、動画のテーマや
雰囲気に合ったBGMを選び、
終わりではフェードアウトさせることで、
視聴者にスムーズな終わりを感じさせましょう。
Adobe Premiere Proを
使用してBGMのタイミングを調整する方法:
- タイムライン上で、BGMを適切な位置に
ドラッグアンドドロップします。 - シーンの変化に合わわせてBGMをカットし、
別の音楽に切り替える場合は、ラザーツール
(キーボードショートカット:C)を使ってBGMクリップを適切な位置でカットし、
新しい音楽をその位置に
ドラッグアンドドロップします。3. BGMの音量を調整する場合、
クリップの上にあるラインをドラッグして
上げたり下げたりします。また、キーフレームを追加して音量の変化を
スムーズにすることができます。
- BGMをフェードイン・
フェードアウトさせるには、
エフェクトパネルから「エクスポネンシャルフェード」を
クリップの始まりや終わりに
ドラッグアンドドロップします。フェードの長さを調整するには、
エフェクトのエッジを
ドラッグして延ばしたり縮めたりします。
これらの手順を繰り返し行うことで、
BGMのタイミングを調整し、
視聴者に感動を与える動画を作成できます。
Adobe Premiere Proを使いこなし、
BGMのタイミングを最適化して、
動画編集のクオリティを向上させましょう。
音は非常に重要です!動画のクオリティーを
左右すると言っても過言ではありません!
しっかりマスターして使いこなしていきましょう!
4. 適切なループとフェードアウト
適切なループとフェードアウトとはいったいなに?
適切なループとフェードアウトは、
BGMを効果的に使用する際に重要な要素です。
特に、繰り返し再生される音楽や、
自然に終わらせたい場合には、
ループとフェードアウトの技術が役立ちます。
以下に、適切なループとフェードアウトの方法を説明します。
適切なループ
- シームレスなループポイントの選択:ループさせる際には、
BGMの開始点と終了点がシームレスにつながるように
することが重要です。音楽のビートやフレーズが繋がる部分を
選ぶことで、違和感なく
ループを作成できます。 - ループの長さを考慮:長すぎるループは視聴者に
飽きさせることがあります。適切な長さのループを選ぶことで、
視聴者の注意を保ちながら、
BGMの効果を維持できます。 - ループ編集ツールの使用:Adobe Premiere Proなどの
動画編集ソフトウェアには、ループ編集に便利なツールが
用意されています。これらのツールを使用して、
簡単に適切なループを作成できます。
適切なフェードアウト
- 自然なフェードアウトポイント:BGMを自然に終わらせるためには、
適切なポイントでフェードアウトを
開始することが重要です。音楽のビートやフレーズが終わる
タイミングでフェードアウトを開始すると、スムーズな終わりが
得られます。 - フェードアウトの長さ:フェードアウトの長さによって、
視聴者に与える印象が変わります。急激なフェードアウトは緊迫感を
与えることができますが、長めのフェードアウトは穏やかで
柔らかい印象を与えます。シーンや動画の内容に合わせて、
適切な長さのフェードアウトを選びましょう。 - フェードアウトエフェクトの使用:Adobe Premiere Proなどの
動画編集ソフトウェアには、フェードアウトを簡単に行うことが
できるエフェクトが用意されています。例えば、「エクスポネンシャルフェード」や
「コンスタントパワーフェード」などのエフェクトを使用して、
簡単に適切なフェードアウトを作成できます。これらのエフェクトを
BGMクリップにドラッグアンドドロップし、フェードアウトの長さを
調整することで、自然な終わりを実現できます。
ループとフェードアウトの組み合わせ
適切なループとフェードアウトを
組み合わせることで、
さまざまなシチュエーションで
BGMを効果的に使用できます。
例えば、以下のような方法があります。
- ループ中のフェードアウト:BGMがループ再生されている途中で、
シーンの変化に合わせてフェードアウトを開始することで、視聴者に自然なシーンの
移り変わりを感じさせることができます。 - ループ後のフェードアウト:ループ再生が終わった後に、
フェードアウトを開始することで、視聴者に動画の終わりを
印象付けることができます。この方法は、エンディングシーンや
クレジット表記などで特に効果的です。
これらの方法をAdobe Premiere Proなどの
動画編集ソフトウェアを使って
実践することで、適切なループと
フェードアウトをマスターし、
視聴者に印象的なBGMを提供できる
動画を作成できるでしょう。
出典元:ITreview
5. オーディオトラックの管理
動画編集では、オーディオトラックの
管理が重要です。複数の音声要素
(BGM、音声、効果音など)を適切に
管理することで、視聴者にクリアで
魅力的な音響体験を提供できます。
以下に、Adobe Premiere Proを使用した
オーディオトラックの管理方法に
ついて説明します。
オーディオトラックの追加と整理
- オーディオトラックの追加:
Adobe Premiere Proでは、
タイムラインにオーディオトラックを
追加することができます。タイムラインの左側にある
「オーディオトラックヘッダー」上で右クリックし、「トラックを追加」を
選択することで、新しいオーディオトラックが
追加されます。 - トラックのラベリング:
オーディオトラックが複数ある場合、
それぞれのトラックに名前を付けることで、
管理がしやすくなります。トラックヘッダー上で右クリックし、
「名前を変更」を選択して、トラックに適切な名前を付けましょう
(例:BGM、ナレーション、効果音など)。 - トラックの整理:
オーディオトラックを整理することで、
編集作業が効率的になります。例えば、BGMを1つのトラックに、
ナレーションを別のトラックに、効果音をさらに別のトラックに
配置することで、それぞれの
音声要素を独立して編集できます。
オーディオトラックの編集
- 音量の調整: オーディオトラックの音量を
調整することで、視聴者に快適な音響体験を
提供できます。トラック上のクリップを選択し、
「Effect Controls」パネルで「Volume」を
調整することで、音量を変更できます。また、トラック全体の音量を
調整する場合は、「Audio Track Mixer」
パネルを使用します。 - エフェクトの適用: Adobe Premiere Proには、
オーディオエフェクトが
多数用意されています。これらのエフェクトを使用して、
オーディオトラックにリバーブ、イコライザー、ノイズ除去などの
処理を適用できます。エフェクトを適用するには、
「Effects」パネルから目的のエフェクトをオーディオクリップまたは
オーディオトラックに
ドラッグアンドドロップします。エフェクトの設定は、
「Effect Controls」パネルで調整できます。
- オーディオトランジション:
オーディオトランジションは、クリップ間の音声の切り替わりを
滑らかにするために使用されます。例えば、クロスフェードや
フェードイン/アウトなどの
トランジションがあります。オーディオトランジションを適用するには、
「Effects」パネルから「Audio Transitions」を開き、目的のトランジションをクリップ間に
ドラッグアンドドロップします。トランジションの長さやパラメータは、
「Effect Controls」パネルで調整できます。 - オーディオの同期: 複数のオーディオトラックを
使用する場合、それらを正確に
同期させることが重要です。例えば、ナレーションとBGMを
同期させることで、視聴者に自然な
音響体験を提供できます。オーディオを同期させるには、
タイムライン上でクリップを手動で調整するか、「Synchronize」機能を使用して
自動的に同期させることができます。 - オーディオのミキシング:
オーディオトラックを適切に
ミキシングすることで、視聴者にバランスの良い
音響体験を提供できます。「Audio Track Mixer」パネルを使用して、
各トラックの音量、パンニング、
エフェクトなどを調整します。また、オーディオトラックのミキシングを
効率的に行うために、オートメーションキーフレームを
使用することもできます。
これらのオーディオトラック管理方法を
Adobe Premiere Proで実践することで、
効果的な音響編集を行い、
視聴者に印象的な動画を提供できるでしょう。
まとめ
いかかでしたか?
Adobe Premiere Proで
BGMを効果的に使用するためには、
以下のポイントに注意して
作業を進めましょう。
- 著作権フリーの音楽を使用:法的トラブルを避けるため、
著作権フリーの音楽や適切なライセンスを
取得した音楽を使用しましょう。 - 音量の調整:BGMの音量が主音声や効果音と
バランスよく聞こえるように
調整しましょう。 - BGMのタイミングを調整:動画のシーンやテーマに合わせて、
BGMの開始・終了タイミングを
調整しましょう。 - 適切なループとフェードアウト:BGMのループが自然に
聞こえるようにし、動画の終わりにはフェードアウトを
適用しましょう。 - オーディオトラックの管理:タイムライン上で
オーディオトラックを整理し、
効率的な作業を目指しましょう。
これらのポイントを意識して
BGMを編集することで、
視聴者に感動を与える
動画を作成できます。
Adobe Premiere Proを
使いこなし、BGMを上手に
活用しましょう。
音楽や音は見ている方の気持ちを
大きく左右してしまうものです。
感動させたり、笑わせたりはあなた次第です!
ルールに従って楽しく編集していきましょう!
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